米海兵隊 新水陸両用戦闘車は30ミリ砲装備
アメリカ海兵隊は、ACV(Amphibious Combat Vehicle)について、30mm砲を装備する車両の開発を要望し、設計や生産を請け負う企業を探している。
海兵隊では、既に老朽化したAAV(Amphibious Assault Vehicle)に取って代わるACVの生産をBAE Systems社に委託することを決定している。
現在、開発プログラムの担当部局では、任務に応じた3つのバリエーション車両(MRV:Mission-role Variants)の生産を予定している;
ACV-Command(ACV-C),ACV-Recovery/Maintenance(ACV-R),ACV-30mm Medium Cannon(ACV-30)の3種類である。
MRVはすでに取得しているACV-Personnel(ACV-P)と操作性や部品互換性をできるだけ同じにする、というのが条件だ。当初ACV-C29両、ACV-R39両、ACV-30を150両試作予定。
仕様要求書には、「ドライブトレーン、パワートレーン、推進システム、ハル構造、装甲システム、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、操縦席、車長席については、ACV-Pと同じくすることが望ましい。」とある。
8輪装輪式のACV1.1は、生存性が向上し、従来の耐地雷装甲を施した車両よりも車体下部からの爆風に耐えることができる。
BAE社は、新たに改良したACV1.2を製造し、海兵隊はこの車両をもって870両のAAVを更新する予定だ。
ACVは2020年の後半に第1海兵遠征部隊から装備化が開始され、全部隊がACVに更新されるのは2023年になる予定。