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トルコ軍、米特殊部隊に対し砲撃 シリア

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シリア北部に侵攻したトルコ軍とクルド人勢力「シリア民主軍」との戦闘が激化する中、シリア北部で任務に就いているアメリカ軍特殊部隊が駐留する町に向けてトルコ軍が砲撃を行った。

砲撃を受けたのはクルド人が支配するコバネという町で、ユーフラテス川の西側に位置し、トルコ軍が展開する地域から45マイルの距離にある。

国防総省ペンタゴンは、トルコ軍の発射した砲弾が米軍部隊が駐留する場所から数百m以内の位置に着弾したことを確認した。

国防総省の声明によると、
「コバネ付近に駐留している米軍部隊は現地時間の10月11日午後9時頃、トルコ軍からの砲撃を受けた。トルコ軍は我が軍の部隊がいることを知っているにも関わらず、数百m以内の位置に砲弾を撃ち込んできた。」
という。

また、米軍部隊に損害はなかった。国防総省は現地部隊の撤退は考えていないと付け加えた。

「米国はトルコ軍のシリア侵攻には反対であり、特に『安全装置地帯』の外側や米軍部隊が駐留していると分かっている地域への攻撃は看過できない。」
「我が国は、米国が自衛のために反撃せざるを得なくなるような作戦行動を控えるようトルコに要求する。」

これに対してトルコ政府は声明を発表し、今回の砲撃は米軍部隊を狙ったものではなく、米軍部隊の位置から1km離れた丘陵地帯にいたテロリストに対する自衛行動であった、としている。

トルコ側の声明は、
「我が軍は米軍基地に損害を与えないために、砲撃を実施する前には十分に警告を出しているし、米国政府からの連絡を受けて直ちに砲撃を中止している。砲撃は決して米軍部隊や同盟国軍を狙ったものではない。」と述べている。

マーク・ミリー統合参謀本部議長は、現地の米軍部隊の位置は全てトルコ側に連絡しているとした上で、シリアの米軍部隊には「自衛のための行動をとる権限がある」と警告した。