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軍の基地内では銃を携帯できない?

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アメリカ海軍施設で起こった2件の銃乱射事件以外にも、軍の施設で銃の乱射事件は起こっており、兵士など軍関係者が犠牲となっています。素人考えでは、兵士であれば”アクティブ・シューター(銃乱射犯)”に対して自分の銃で対応できそうなものですが、その辺りはどんな事情なのでしょうか。

引用:https://www.military.com/money/pcs-relocation/can-you-carry-gun-military-base.html

軍の施設で銃乱射事件が起こるたびに、兵士たちは基地内で銃を携行したり、隠し持っていたりするのだろうか、と疑問に思う人もいるだろう。

答えはノーだ。軍の基地内では武器の携行は禁止されているのが普通だ。もちろん基地によっては武器の携行が許可されている場合もあるが。

基地の規則は一般的に基地司令が定めるが、ほとんどの基地では私物の銃を施設内に持ち込んだり、居室等に保管することを禁止している。基地内の隊舎に居住する者が私物の銃を持つ場合は、部隊に届け出た上で基地の武器庫に保管しなければならないことになっている。いずれにしろ、その基地の規則を確認することが大事だ。

私物の銃を基地内の居住施設に保管することを許可している基地もある。その際に部隊への届け出が必要な基地もあるし、届けなくてもよい基地だってある。鍵のかかる保管庫で保管することを義務付けている基地もある。私物の銃の取扱は基地によって様々だ。

2016年に米国防総省が定めた規則によって、基地内で兵士が私物の銃を隠し持って携帯する(コンシール・キャリー)ことについて、基地司令が許可または禁止する権限を持つこととされた。

もちろん基地内における警察機関である憲兵隊にはコンシール・キャリーとオープン・キャリーの両方が認められている。

また、民間人である軍のコントラクターも業務中及び業務外での武器の携行が許可されている。これには一定の条件があるが。

アメリカの法執行機関要員については、職員や元職員が護身のために銃をコンシール・キャリーすることを認める「法執行機関職員保護法(LEOSA)」という法律が存在する。届け出によりLEOSAの携帯許可証を取得すれば、原則として常時銃の携帯を認める制度であるが、これも基地によっては認めるところもある。この場合、事前に基地に届け出ることが普通である。

米国軍人は米国本土内で異動する場合に限って私物の銃を引き続き所有することができる。但し、”アサルト・タイプ”のセミオート銃、機関銃、銃身が短いショットガン、銃身が短いライフル及びサイレンサーは禁止だ。また私物の弾薬を異動先に送ることも禁止されている。またOCONOSと呼ばれる米国本土外の場所(ハワイ、アラスカなど)へ異動する場合は異動先によって規則が異なる。

軍人が基地内で銃を携帯することの是非については議論が分かれている。2016年にトランプ大統領が基地内でのコンシール・キャリーを許可すべきだとしたためだ。これに対しては当時の陸軍参謀総長であったミリー大将が反対の意見を表明している。