グアンタナモ収容所 閉鎖せず当面存続
*グアンタナモ収容所はアメリカがキューバから租借しているグアンタナモの米海軍基地内にあり、2001年に始まった対テロ戦争においてテロリストの容疑者を連行して収容しています。イラクのアブグレイブ収容所では容疑者に対する非人道的な拷問や取り扱いが問題になっただけに、グアンタナモでも何かありそうです。なんせグアンタナモは米国本土から離れ、基地周囲は地雷原、米国の国内法が適用されない、というなんとも怪しい条件が揃ってますからね→
ドナルド・トランプ大統領は先週金曜日、キューバ・グアンタナモ米海軍基地にあるテロリスト容疑者の収容施設を少なくとも向こう1年間存続させる国防政策法案に署名した。同法案はまた収容されているテロリスト容疑者を米国内に移送することも禁止している。
新しい国防授権法は、グアンタナモ収容所を閉鎖し、基地をキューバに返還することを禁止している。併せて同法は収容されている容疑者を尋問や治療のためにアメリカ国内に移送することを2020年12月31日まで禁止するとも規定している。
また同法はグアンタナモ収容所の代替となるような施設を設置することもできないようにしており、2018年1月にトランプ大統領がグアンタナモを無期限に存続させる大統領命令に沿ったものになっている。
グアンタナモ収容所は2002年1月にアフガニスタンとパキスタンからテロリスト容疑者を収容して以来約780人が収容されたが、現在は40人が残っている。
オバマ前大統領はグアンタナモの閉鎖と容疑者を米国内へ移送して裁判にかけることを公約したが、これは議会の反対によって阻止された。
6月には裁判を経ず無期限にグアンタナモに収容されているイエメン人の釈放を求める訴えをアメリカの最高裁判所が棄却した。
ニューヨーク・タイムズがピューリッツァー危機報道センターと共同して9月に発表したレポートによると、グアンタナモ収容所の2018年度の維持費は5億4千万ドル。