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ペンサコーラ空軍基地で銃乱射事件 3名死亡7名負傷 犯人は射殺

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アメリカ本土の海軍基地内で銃の乱射事件が発生しました。海軍施設ではハワイの海軍造船所に続いての事件です。アメリカでは近年「マス・シューティング」と呼ばれる銃の乱射事件が後を絶たず、深刻な治安問題となっています。これについて銃を規制しようという意見と市民が武装する権利を守るべきだという意見が国論を二分しています。果たしてアメリカ国民は如何なる解決を図るのか、今後も注目です。

引用:https://www.military.com/daily-news/2019/12/06/3-dead-7-injured-after-shooting-NAS-Pensacola.html

金曜日の朝、米フロリダ州ペンサコーラ空軍基地で銃乱射事件が発生、3人が死亡、7人が負傷した。犯人のサウジアラビア人学生は射殺された。

基地の司令官は、エスカンビア郡保安官及びペサコーラ市長とともに事件発生から4時間後の東部時間午前11時から合同記者会見を開いた。

デビッド・モルガン保安官は、この銃撃に保安官助手2名も巻き込まれ、それぞれ腕と膝を負傷したと述べた。2人は救急搬送され命に別状はないという。

当局によると事件は空軍基地内にある教育施設の2つのフロアで午前6時半頃発生した。同保安官事務所は空軍基地と緊急対応の協定を結んでおり、保安官が現場に急行した。保安官は被弾しながらも犯人を射殺した。

銃撃を受けた8人と転倒したためにケガをした1人が病院に搬送された。

モルガン保安官とペンサコーラ基地所属のティム・キンセラ大尉は犯人の動機は不明だとしている。

後に当局が明らかにしたところでは、犯人はサウジアラビアから留学していたパイロットの学生で、サウジ空軍の少尉だという。

ドナルド・トランプ大統領は金曜日のツイッターで、サウジアラビアのサルマン国王から事件に関して、深い遺憾の意を伝える電話があったことを明らかにした。

「サルマン国王からは、サウジ国民は犯人が行った残虐な行為に憤慨しており、この事件はアメリカ国民を愛するサウジ国民の感情とは一切関係がない、とのことだった。」とツイートしている。

複数のメディアが報道しているところでは、FBIが事件に関して国際的な捜査を開始したという情報もある。

キンセラ大尉は、調査のため基地は現在も閉鎖中とした上で、

「亡くなった方々及び負傷された方々のご家族にお悔やみを申し上げます。みなさんも海軍の家族の一員ですので。」と言葉を添えた。

モルガン保安官は地域の安全は確保されていると強調し、他に犯人がいる可能性はないという。 

「この事件はこの故郷、中でも退役軍人である私にとってとても辛い。事件現場がまるで映画のセットのように感じられて、とても信じられなかった。」

キンセラ大尉は事件現場の詳細な場所については明言を避けたが、事件については新たなことが分かり次第発表する、と述べた。今のところ、基地警備の強化については何も決まっていないという。

「基地警備というのは日々絶えず改善していくもので、そうしている。今回の事件についても反省しなければいけないが、私は今回の基地警備の対応には満足している。彼らの的確な対応がなければ、事態はもっと深刻になったはずだからだ。」

ペンサコーラ市のグローバー・C・ロビンソン4世市長は、市を代表して悲しみと遺憾の意を表明した。

「くじけてはいられない。でも今日は本当に悲しい日だ。」

ペンサコーラ空軍基地は、海軍パイロットだけでなく海兵隊沿岸警備隊パイロットにとっても最初の基本教育を受ける基地であり、海軍のアクロバット飛行チーム”ブルー・エンジェルズ”の基地でもある。

アメリカ海軍の施設ではこの数日で2度も銃乱射事件が発生したことになる。

水曜日にはハワイ真珠湾の海軍造船所で水兵の男が国防総省の民間職員3人を銃で撃ち、2人を殺害後に自殺した事件が起こったばかりだ。