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ミサイル攻撃で80名以上死亡 イエメン

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*昨年末以来のアメリカとイランの対立は互いに空爆やミサイルを応酬する事態となり、新たな戦争の勃発かと危惧しました。昨年末にミサイル攻撃でアメリカ人が犠牲になった事件は「これは新たな展開を生むに違いない」と思いブログに取り上げたのですが、以降の展開は私の予想を遥かに上回る速さで展開しました。この展開を逐次に紹介しようとしたのですが、ニュースを追うのが精一杯で、とてもブログにのせるまでは至りませんでした。現状では米軍はイラクに部隊を増派、イランは民間機撃墜事件や国内事情もあって対米姿勢は軟化…。こうしてみると、どうやら昨年末からの一連の展開は、米軍を中東から引き上げさせたくない勢力が、米軍を引き上げたいトランプ政権に対して強力な巻き返しを図ったもののようです。アメリカとイランの対立が落ち着いた途端にイエメンで戦闘が激化しています。中東が不安定でないと困る人たちの存在を疑わざるを得ません→

引用:https://www.google.com/amp/s/www.bbc.com/news/amp/world-middle-east-51166943

イエメンの軍事訓練キャンプがミサイル攻撃を受け、兵士80名以上が死亡した。

当局によると18日にマリブで行われたこの攻撃では負傷者も多数出ている。

軍事筋によると攻撃を受けたキャンプは首都サヌアの東170kmに位置し、人々が礼拝のため集まっていたモスクが目標となったという。

イエメン政府はミサイル攻撃はフーシ派勢力が行ったものだと非難しているが、フーシ派からの反応はない。

死傷者数はさらに増えると見積もられている。

イエメンのアブドラバッボ・マンスール・ハディ大統領は、地元ニュース誌「サバ」上でミサイル攻撃を「卑怯だ」と非難し、「フーシ派には和平を結ぶ気がないことがはっきりと分かった。」との声明を出した。

フーシ派は昨年8月にもイエメン南部の港湾都市アデンで行われたイエメン政府軍の軍事パレードに対してミサイル攻撃を実施、32人を殺害した。

イエメンでは2015年3月の大規模な戦闘でフーシ派が西部イエメンの大部分を制圧、ハディ大統領は国外へ避難を強いられている。

イスラムシーア派の大国イランの軍事支援を受けているとされるフーシ派の台頭を恐れて、スンニ派が多数を占めるサウジアラビア他8カ国はハディ大統領を復権させるために空爆を開始している。

この紛争による犠牲者は数十万人とも言われており、国連は「人道上最悪の危機」としている。