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米陸軍新型拳銃M17/M18 MHSが支給開始!

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米陸軍は12月からベレッタM9に代わって新型拳銃「M17/M18 モデュラー・ハンドガン・システム(MHS)」を警務学校(MIitary Police School、フォート・レナードウッド)に対し支給を開始した。

統合レイル・システム、ポリマー製モデュラー・グリップ、蛍光式サイトを装備したSig Sauer(シグ)社製の拳銃を、「待ち望んでいた」とマーク・ファーレイ警務学校副校長は話す。

「学校保有のベレッタM9は故障が多く、教育に支障をきたしていたのです。」
「拳銃の銃身命数が通常1万発なのに対し、学校のベレッタは2万から3万発射っているものばかりだからです。」

同学校のホーマー教官によると、「M17/M18 MHS拳銃は2万5000発射っても銃身ユニットが故障する心配はありません。」という。
MHSは工場出荷時に銃ごとに13発の試射をしている。3発は組み上げた部品をなじませるためで、残り10発が命中精度のテストだ。これは射距離25mで10発撃ち、全弾が3インチ以内に集弾することが基準だという。
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教官たちから評価されているのは、ポリマー製モデュラー・グリップだという。サイズが3種類あり、射手の手の大きさに合わせて交換が可能だ。

ホーマー教官は、「警務部隊には女性隊員が16%所属しています。これは隊員の射撃能力向上のためには画期的なことです。」
「これによって誰もが正しいグリップで拳銃を保持することができ、正しく射撃動作を行うことができます。隊員たちが戦場で武器を使うためには、とても重要なことです。」

同じくジョン教官は、MHSのスムースなトリガー・プルを評価する。
「スムースなトリガー・プルとモデュラー・グリップが相乗効果を生み、命中精度が良くなります。」
「以前はグリップが合わないために指先に力が入らず、指2本で引き金を引いていた隊員や、ぎこちない姿勢で銃を構え、反動を抑えられない隊員もいました。」

装備品の進化によって、訓練内容の質の向上も期待できるという。
「学校では、ちょうど訓練の到達基準を見直し、より厳しい訓練を始めるところでした。このMHSを使ったからといってそれが楽にこなせるわけではありませんが、新しい訓練内容への移行がスムーズに行くことを期待しています。」

新拳銃M17/18 MHSは、教官たちからは一様に高評価で、部隊への速やかな支給を要望していた。

今のところ、警務学校にはMHS数百丁が支給されたのみだが、計画では1400丁が支給される予定だ。