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IRレーザーとフラッシュライト一体型の「ピストル・エンハンサー」;米軍新型拳銃用装備品

今年の4月頃には、米陸軍に新型のM17拳銃及び「ピストル・エンハンサー」、ホルスターなど一式が納入される。

米陸軍はM17/M18拳銃のアクセサリーとして、Laser Max Defence社製「ピストル・エンハンサー」を採用した。陸軍新型拳銃はシグ・ザウエル社のP320を基に改良された口径9ミリの拳銃で、2017年末から陸軍の一部で採用されている。長年採用されてきたベレッタM9拳銃は、この新型M17拳銃に更新される予定だ。
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「ピストル・エンハンサー」は白色のフラッシュライト、赤外線レーザーと赤外線ライトを備えており、簡単なスイッチ操作で切り替えて使用することができる。デバイスはショートレイルシステムを採用しており、銃身部の下に取り付けが可能。銃身部と側面にフィットするコンパクトな作りだ。
LMD社の担当者によると、「ピストル・エンハンサー」のデザインの特徴は、デバイスの底部分がフラットに仕上げてあることで、これにより戦闘状況下での安定した依託射撃が可能になっているとのことだ。同デバイスには空軍や沿岸警備隊コースト・ガードも興味を示しているという。
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「ピストル・エンハンサー」のデバイスの重量は乾電池なしで1.9オンス、乾電池を含めると2.6オンスとなっている。もう一つの特徴はデバイスを銃から外さずに電池交換ができることで、これにより電池交換ごとにゼロ点を調整し直す必要がなく、射手の負担を軽減している。バッテリーボックスのフタはネジ式であるが、指でも回しやすいように刻みがついていて、マルチツールやドッグタグなどの身近な道具でネジを締めることができ、特別なツールは不要である。
夜間のオペレーションにも十分な配慮がなされていて、赤外線ゴーグルをかけたまま照準調整ができるように、デバイスの表示はIR対応となっている。電源は市販のCR123乾電池で、白色フラッシュライトで連続2時間、赤外線で連続6時間の運用が可能だ。

軍納入品の色はタンカラーであるが、LE(法執行機関)向けの製品は黒色。
市販品のカラー展開は検討中とのこと。市販品にはさまざまな銃にマウントできるような汎用マウントを取り付ける予定だという。