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北アフリカでの対アルカイダ秘密作戦で海兵隊員2名に勲章授与

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米アフリカ軍のスポークスマンは水曜日、米海兵隊特殊作戦コマンドの隊員2名が、昨年北アフリカで生起したアルカイダ勢力との戦闘において武勇を発揮したとしてヴァロー勲章を受章したと発表した。
2名が所属する特殊作戦チームは北アフリカにおいて某国軍隊の教育訓練及び軍事援助のため3日間の作戦に出ていたところ、2017年2月28日にアルカイダ民兵組織「イスラムマグレブアルカイダ」と激しい戦闘となった。
勲章を授与された2名の海兵隊員は「レイダース」と表記され、2人の氏名、軍歴やチームの作戦行動の詳細などは機密とされ、公式には発表されていない。



米アフリカ軍のスポークスマンによると、戦闘の状況はまず現地軍の部隊がアルカイダと交戦しアルカイダ戦闘員1名を殺害。アルカイダ海兵隊の特殊作戦チームと現地軍に対して迂回攻撃を仕掛けたため、自衛のために反撃したという。航空支援のヘリコプターは到着していなかった。
ヴァロー勲章を受章した海兵隊員の一人はチームのアシスタント・リーダー(通常は軍曹)で、「的確に通信を保ち、友軍の正確な位置を報告した。」また、敵から激しい射撃を受けながらも、負傷した隊員に応急処置を施し、6フィート上空でホバリングするヘリコプターまで負傷者を搬送したという。
もう一人はチームメンバーの海兵隊員で、搭乗していたヘリコプターから激しい戦闘の様相を察知すると、近接航空支援を調整し、上空のガナー及びパイロットを指揮して、地上のアルカイダ民兵に対して効果的に射撃を加えた。これに対してアルカイダも正確な射撃を浴びせて応戦、ヘリに搭乗していた現地軍のガナーは足に2発被弾してしまった。「レイダース」の隊員はすぐさまガナーに代わってM60機関銃を構え、地上への制圧射撃を続行したという。
「彼は敵の激しい射撃の中、負傷した海兵隊員2名の後送及び2回の補給活動を完遂した。」
戦闘は現地軍部隊が地域を制圧して終息、負傷した海兵隊員2名も現在は完全に回復しているという。
海兵隊アルカイダが交戦したこの戦闘の7ヶ月後には、ニジェールにおいて米特殊部隊員4名が「イスラム国」に殺害される事件が発生し、国防総省はアフリカにおける特殊作戦の大幅な見直しを迫られることになった。