ペンタゴン、トルコのシリア侵攻を容認せず
トランプ大統領がシリアから米軍を撤退させると表明した後にも関わらず、明らかに不意打ちを食らった形の米国防総省ペンタゴンは、シリアに侵攻したトルコ軍に対して敵対的な声明を発表している。
同省スポークスマンのジョナサン・ホフマン氏は、トランプ大統領が方針を変更してトルコと敵対することもあり得るとして
「米国防総省はシリア北西部におけるトルコ軍の作戦を決して容認しない。これはトランプ大統領も明言している。従って米軍はこのような如何なる作戦行動についても支援または関与しない。」
と発表した。
エスパー国防長官やミリー統合参謀本部議長もトルコ側に対して、繰り返し「一方的な行動はトルコにとって危険な結果を招く」と働きかけているという。
また声明によると、
「トルコが国境沿いに『緩衝地帯』を設けようと(つまりクルド人武装勢力『シリア民主軍(SDF)』を打倒しようと)シリアに侵攻すれば地域は混乱状態となり、拘束されている何千人ものISIS戦闘員が野放しとなるだろう。」
「我々はNATO諸国や他の同盟国とともに、混乱を招く行動を止めるようトルコに繰り返し働き掛けていく。」
としている。