極寒地での武器の取扱方法
米陸軍が気温が氷点下零度以下となる極寒地域での武器の取扱方法について、1月2日のプレスリリースで紹介している。
「寒冷な気候は、歩兵携行火器の整備、機能及び運用に多大な影響をもたらす。我が陸軍は世界各地の寒冷地で活動していく。そのためにはいかなる気候の条件下でも自らの武器を整備できなければならない。」
『結露は命取り』
気温の低い野外から暖かいシェルターへ移動すると、武器には結露が生じる。この結露がついたままの武器を再び野外へ持ち出すと、内部の機関部が凍結し、作動不能になってしまう。
可能であれば、極寒地では武器は建物の外で保管するのが良い。その場合はもちろんすぐに手に取ることができる場所を選定し、警戒の処置を行い、雪が照準具や銃身に入らないよう覆いをしておく。
どうしても武器を室内に保管しなければならない場合は、できるだけ床に近い場所に保管すれば結露しにくい。室温は華氏32度以下に設定する。また、結露は始まってから約1時間続くので、結露が止まるのを待ってから、水分を拭き取るのも有効である。
シェルターから武器をもって外に出るときは、数分間チャージング・ハンドルを引いたり、弾倉を抜き挿しして部品の凍結を防止する。
また、手入れ油には通常の「Break-Free CLP」の代わりに「極寒地用武器手入れ油」を使用して、作動不良や弾詰まりを防止する。但し、M249分隊支援火器及びM2重機関銃は除く。