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米軍の携帯食料MREが超コンパクト化! 大きさ3分の1に!

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将来の兵士は、朝食に小さなフード・バーになったベーコンエッグを食べているかもしれない…。

「真空調理」という新技術が米軍の将来の携帯食料MRE(Meal,Ready to Eat)の基本となるようだ。

1食分のベーコン、卵、チーズ、クリームといった食材を真空の電磁乾燥器に入れて80分間乾燥させると、大きさはスニッカーズのキャンディ・バーよりも小さいながら、カロリーは2倍かつ栄養も豊富なフード・バーができあがる。

米陸軍のナティック研究所のトム・ヤン研究員によると、「完全な食事を一本のバーで摂れるようにすることが我々の目標だ。」という。

ナティック研究所では陸軍の将来携帯食料を開発中であり、例えばMREピザ、携帯用フルーツ、軽量化糧食などが研究されているという。

今回開発された真空調理フード・バーは、現行のMREの3倍の栄養を含有しながら、格段に小さく軽くなっており、新しいCCAR(Close Combat Assault Ration)に採用される予定だ。試作品の重さはMREの3分の1だという。

米軍は独立して行動する小部隊の携行糧食について研究を重ねている。彼らは補給なしに1週間行動することもあるからだ。
現状では各人が21食ものMREを携行することになるが、部隊からは糧食の軽量化についての要望が高い。

この問題を解決すると期待されるのが、真空電磁乾燥技術だ。
食材から水分を抜き取って乾燥・収縮させるのだが、真空状態の中では水分は低い温度で沸騰・蒸発するので食材の味や風味、食感が損なわれにくい。これはいわゆる「真空調理法」という技術の応用であり、低い温度で調理することによって、食材が固くなったりせず、栄養も失われない、という利点がある。

ナティック研究所では現在、ベーコン、バナナ、チーズケーキ、タルトなどの真空電磁乾燥に挑戦しているという。