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ISIS武装集団がMRAPへ攻撃か ニジェール

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米軍の耐地雷性能を持つ装甲車両(MRAP)がアフリカのニジェールで活動中に破壊される事案が発生した。米アフリカ軍はこれが敵の攻撃によるものであるかどうかについて調査している。

米アフリカ軍は、
「今回の事案で我が軍に負傷者はいなかった。詳細は現在調査中。」としている。

広報担当官によると、破壊された車両は当時、ニジェール軍部隊の近くにあり、「敵の攻撃によるものとは限らない。」という。今回破損したという車両は耐地雷・伏撃防護車両MRAPで、道路上での敵の地雷・IED攻撃から乗員を防護するために開発された。

この日はパトリック・シャナハン国防長官代行が2017年にニジェールアメリカ軍兵士4名が殺害された伏撃事件について、事件の調査を見直し、これ以上の軍関係者の責任を追及しない方針を明らかにしてから数日後であった。

ニジェールにおける米軍の活動は2017年の事件を契機に非常に厳しく監視されている。事件を巡っては現場の下級・中級の将校の責任ばかりが追及され、高級将校で処罰を受けたのは将軍ただ一人であることについて、軍に対する批判が集まっている。

事件から2年が経過しようとしている現在も米軍はニジェールにおいて、現地の武装勢力と戦う現地軍を訓練する任務を継続している。

米アフリカ軍にとって、西アフリカで行動するISの武装集団は特に警戒しなければならない存在だ。彼らはニジェールの北部に拠点を持ち、チャド湖一帯で越境攻撃を繰り返しているからだ。

「ISIS西アフリカ」は3年前にボゴ・ハラムから分離した武装集団で、ニジェール軍に影響力を持っており、周辺の国にとっても脅威となっている。

米アフリカ軍は、
ニジェールは過激な武装集団との戦いに欠かせないパートナーだ。アメリカとニジェールは地域の安定と安全のためにこれからも努力を続ける。そのためにはアフリカにおけるテロリストのネットワークを抑え込んで衰退させ、周辺の国に拡散させないことが重要だ。」
としている。