中国 ムスリム数百万人を「強制収容所」に 米国が非難
米国防総省は金曜日、中国が国内の治安対策のためイスラム教徒を「強制収容所」に多数拘束しており、その人数は300万人に上ると非難した。
国防総省(ペンタゴン)のインド太平洋地域安全保障問題担当のシュリバー補佐官は、
「『強制収容所』という言葉は政治的には厳しい表現だが、中国が多くのムスリムを拘束している事実からすれば全く妥当な表現だ。」と話す。
拘束されているのはほとんどが新疆ウイグル自治区のウイグル人のイスラム教徒だという。
これは国防総省の中国軍についての年次報告の席で発表されたもので、シュリバー補佐官によると
「少なくとも100万人が収容されているが、
おそらくは約300万人とみている。」
ウイグル人の人口は約1000万人であり、人口の3割が収容所に送られている計算だ。
「中国は施設のことを『職業教育センター』などとしているが、実態は『強制収容所』と呼ぶのがふさわしい。」
人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルも昨年、ウイグル人の問題を指摘している。
アムネスティは強制収容所について、
「中国はウイグル、カザフスタンなどイスラム教徒の多い民族の人達を拘束し、執拗に監視し、政治的に教化することで文化的に中国に同化させようとしている。強制収容所はその一環だ。」
としている。