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米国が支援の勢力がISISへ総攻撃を開始 シリア

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アメリカが支援するシリアのクルド人勢力は土曜日、ISISを壊滅させるために総攻撃を開始したと発表した。ISISの残存部隊はシリア東部のわずかな地域を保持している。

シリア民主軍」のスポークスマンであるムスタファ・バリ氏のツイートによると、総攻撃は土曜日に開始、シリア東部デル・エル・ズールのISIS支配地域を目標としている。同地域からは20000人の市民がISISの支配を恐れて脱出している。

アメリカの支援を受けたシリア民主軍は、一時はシリア北東部一帯に広大な支配地域を持っていたISを圧迫し、イラク国境のわずかな地域にテロリスト集団を追い詰めている。

ISの戦闘員たちは現在、2つの村に追い込まれており、その広さはかつて保持した地域の100分の1にも満たない。この数週間、幾千もの市民が同地を脱出しているが、その中にはIS戦闘員の家族も含まれている。

バリ氏は、「今夜より決戦を開始する。ISISの残党は壊滅させるのだ。」と話す。

「戦いは厳しいものになる。残っている敵の戦闘員は経験豊かなベテランで、死に物狂いで応戦してくる。戦闘は非常に激しく、大規模になるだろう。」

バリ氏は戦闘の期間についての見通しは話さなかった。

イギリスに拠点を置くシリア人権監視団は、シリア民主軍は非常に慎重に進撃しているという。ISISが大量に地雷を埋設しているからだ。これはアメリカの航空支援を受けられるからこその行動だ。

アメリカのトランプ大統領は、ISISの支配地域は来週までに全て陥落すると予想している。

アメリカ当局はこの数週間でISが支配地域の99.5%を失い、面積にして5平方キロメートル以下の地域を保持しているに過ぎないと話した。
しかし住民などの証言によれば、ISはシリアやイラクの各所に「スリーパー・セル」を潜伏させて、反撃のタイミングを伺っているという。これについてアメリカ軍も、「ここで攻撃の手を緩めると危険だ。」として警告を発している。


シリア人権監視団によると土曜日の朝、ISの戦闘員12名がシリア民主軍に攻撃を仕掛け、数時間に渡って戦闘が続いたという。シリア民主軍はISの戦闘員10名を殺害、2名は離脱したという。

他の場所でもISが攻撃を仕掛けてきており、オートバイに爆弾を積載して突っ込む者もあったという。