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トランプ大統領がシャットダウンを一時回避。連邦職員へ給料支払い。

米国のドナルド・トランプ大統領は金曜日、35日間に渡って閉鎖されていた連邦政府機関を再開することを発表した。共和党民主党が国境管理の問題について話し合うことに合意したためだ。
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大統領はホワイトハウスで会見し、連邦政府職員がこの数週間に渡って、「非常な困難の中で献身的に務めてくれた。一番苦しい思いをしたのは彼らだ。」と強調し、「連邦政府職員の皆さんはとても立派な人たちだ。私が目指す『アメリカを再び偉大な国に』という目標は彼らなしでは達成できない。」と語った。

今回のシャットダウン(連邦政府機関閉鎖)では、80万人の職員が自宅待機または無休での勤務を余儀なくされた。その中にはコーストガード(沿岸警備隊)の現役、予備役、民間の職員5万人も含まれている。

トランプ大統領は、2月15日まで政府機関を再開させ、その間に国境管理の問題について結論をまとめる予定だ。大統領はまた12月のシャットダウン以来の未払い給料を支払う法律にも署名すると話した。

「未払い給料を可及的速やかに支払うことを約束する。最優先で実施させるつもりだ。」

しかしながら、トランプ大統領はこの1ヶ月間求め続けてきた国境に壁を建設することを諦めたわけではなく、引き続き議論を継続することを明言している。

大統領は、「壁の建設が不法移民阻止に役立つのは常識的に明らかだ。我々は中世の城壁みたいな単なる壁でなく、もっと現代的でスマートな壁を建設するつもりだ。」と述べた。

今回の「取り引き」では壁の建設が認められたわけではない。莫大な建設費用は予算編成行き詰まりの原因になっているからだ。大統領は国防予算のうち壁の建設費用として57億ドルを要求している。その上で、これからの3週間で両党が話し合い、最良の国境管理政策が合意されることに期待感を示した。

「今回が、両党が愛する国のために共に汗を流す良い機会になる。ただし、壁の建設は論点にならない。」と大統領は話している。

一方でトランプ大統領は、この延長期間に合意に至らない場合、国家非常事態宣言を発令する方針だ。

大統領は、「我々は必ず強力な壁を建設する。議会が合意に至らないなら、政府は2月15日から再び政府機関を閉鎖する。この危機に対処するため、私は大統領として憲法に則って権限を行使する考えだ。」と述べ、議会を牽制した。