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第2回米朝首脳会談2月開催;ホワイトハウス発表

トランプ大統領北朝鮮金正恩委員長との2回目の首脳会談が来月行われる予定であることが金曜日、ホワイトハウスから発表された。

ドナルド・トランプ米大統領が同日、大統領執務室で北朝鮮の高官と会談したことを受けたものだ。
トランプ大統領北朝鮮のキム・ヨンチョル氏と1時間半会談し、北朝鮮の非核化や2月末に予定されている第2回の首脳会談について話した。大統領は会談で金委員長に会うことを楽しみにしていると伝えた。」とホワイトハウスは発表した。
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今回の会談に先立って、早朝にマイク・ポンペオ国務長官がキム・ヨンチョル氏と会談し、首脳会談の議題について協議した。
ポンペオ長官とキム氏の両者は、会談では握手もせず、記者の質問にも答えなかったが、会談が始まる前にワシントンのホテルで行われた写真撮影の間は両者とも笑顔を見せていた。

今回キム・ヨンチョル氏は、金正恩委員長からトランプ大統領に宛てた親書を手渡したようだ。昨年、歴史的な首脳会談が行われる前にも、キム・ヨンチョル氏がトランプ大統領に親書を手渡していた。
「二人の首脳は両国の関係や北朝鮮の最終的、完全、検証可能な非核化について話し合う予定だ。」ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は簡潔に発表した。

昨年のシンガポールでの第1回目の会談では、非核化については曖昧な合意がなされ、目に見える進展はほとんどなかった。その一方でトランプ大統領は、これまで金委員長との2回目の会談を早期に行うことについて発言を繰り返し、親書の交換を行ってきた。その間にも北朝鮮は核とミサイルの開発を進めているという意見も多くある。

水曜日に国務省で開催された、アメリカの外交官の会議において、マイク・ペンス副大統領は問題の解決に進展がないことを認めた。副大統領はトランプ大統領と金委員長の会談に「期待がもてる」と述べたが、一方で「北朝鮮が米国民や同盟国を脅かす核兵器を確実に廃棄することをじっと待っている。」と強調した。

昨年11月にニューヨークで予定されていたポンペオ長官とキム・ヨンチョル氏の会談は突然に中止された。米当局によると北朝鮮側から中止を申し入れていたという。北朝鮮側が、核兵器やミサイルを確認するための査察を実施する対象施設について説明を拒否したため、対話の進展は大きく減速した。

北朝鮮アメリカ側に対して、核とミサイルの査察の前に、厳しい経済制裁の解除と体制の安全を保証するように要求している。
トランプ大統領は、第2回会談が実現すれば核問題を解決し、朝鮮戦争以来敵対してきた両国の関係を改善することができると明言している。

金正恩委員長は、今年の年頭の発言において、交渉の進展がないことに不満を表していたが、先週に金委員長が北京を訪問した際、「首脳会談を実現し、国際社会に歓迎される成果を挙げたい」と話したという。
金委員長の訪問を受け、中国は北朝鮮と米国の交渉の仲介役として協力する立場を表明した。
アメリカと北朝鮮は、2017年には戦争の一歩手前の状況にあった。北朝鮮は次々にミサイル発射実験を繰り返し、まもなく米国本土の殆どを射程内に収めるところまでになった。両国は互いを侮辱する発言を繰り返した。

昨年になって金委員長は態度を急変させ、韓国や米国との対話を始めた。経済制裁が効果を挙げたとみられる。
一方でシンガポールでの会談を経ても、非核化に関してはほとんど進展がない。

専門家の分析では、北朝鮮が簡単に核兵器施設を放棄するとは考えにくいという。金正恩にとって核は国家生き残りのための唯一の拠り所となるものだからだ。