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SOCOMの杜撰な装備品管理 数百万ドル無駄遣い

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アメリカ軍の特殊作戦コマンド(SOCOM)が携帯無線機を4420台過剰に保有している他、数百万ドル相当の不必要な装備を購入していることが判明したと、国防総省の監察官室が発表した。
SOCOMは特殊部隊員向けの個人装備やや特殊作戦専用に開発された装備品など2600万ドル相当を、部隊からの要求よりも過剰に取得していたという。
「装備品を過剰に購入した原因は、誤って要求よりも多く発注してしまったり、部隊への支給が不適切だったり、古い装備品との交換ができていなかったことが原因だ。SOCOMは陸軍特殊作戦司令部が帳簿上は17571台の携帯無線機を保有していることになっているのに実際は13351台しか持っておらず、4220台の無線機が余っているということに気づいていなかった」
監察官室は特に5つの特殊作戦向け装備品を挙げている。暗視双眼鏡、シェル型アサルト・ヘルメット、新世代無線機、生体認証装置、統合型妨害電波防止装置である。過剰に保有いている数などは報告書に詳細に記載されている。



装備品の配分が不適切であったため、ある部隊には有り余るほどの特殊作戦用装備が支給される一方で、同じ装備品が全く足りない部隊がある、という事態が起こっている。
例えば、SOCOMは海軍特殊作戦コマンド(SEALS)にある装備品を必要以上に支給していた。一方で陸軍特殊作戦コマンドにはその装備品が不足しており、本来ならばそれを陸軍特殊作戦コマンドに配分すべきであった、と報告書に記載されている。ただし、その装備品が何であるのか、SEALSがそれをどれだけ余分に保有していたのか、といった点については特殊作戦の秘密保持のために明かされていない。
SOCOMは今回の監察官の指摘を受け入れ、装備品配分表の見直しと配分した装備品の定期的な現況調査を行う方針だ。