手のひらサイズのシューティング・コーチ;MantisX Firearms Training System
あなた専属の射撃のコーチがいつでもどこでも指導してくれたら、そんなうれしいことはない。
デジタル射撃コーチのMantisX Firearms Training Systemならそれができてしまう。これはまさに21世紀の射撃トレーニングであり、手軽に効果的なトレーニングが可能だ。高額な指導料に泣くこともない。
MantisXはその人の射撃を正確に診断し、より早く射撃精度を向上できるように製作されたシステムだ。2013年からプロトタイプを使ってあらゆるレベルの射手の診断テストを繰り返して完成した製品である。
「必要は発明の母」の言葉通り、開発者の一人であるオースティンは、自分の射撃がなかなか上達しないことに悩んでいた。射撃を上達させるツールはないかと探しても良いものが見つからない。そこで生まれたのがMantisXだった。
「MantisXは、今まで弾痕を見てもインストラクターにみてもらってもはっきりとは分からなかったところを正確に知るために開発しています。つまり照準が悪いのか、力が入りすぎているのか、銃の規正ができていないのかがすぐに判定できるのです。」
「以前行ったテストでは、40発中94%命中するまで上達させることができました。以来、法執行機関や軍、一般のシューターから多くの問い合わせが来ています」
MantisXはモバイルアプリとワイヤレスで連動するセンサーである。センサーは樹脂製で頑丈に作られている。非常にコンパクトで軽量であり、長さ1.88インチ、高さ1.0インチ、幅1.25インチ、重さはちょうど1オンスだ。アプリは無料でAndroidとiOS両方に対応している。
センサーはアクセサリー・レイルを使ってどんな拳銃・ライフルにも装着することができ、銃の動きを感知して射手の射撃を診断する。
仕組み
センサーに搭載された3軸ジャイロスコープと3軸加速度計が引き金を引く間の銃のブレを感知する。収集されたデータはBluetoothを通じてアプリに転送され、記録・分析される。
非常に画期的な装置である。MantisXは実弾射撃時だけでなく、ドライファイアでも診断可能なので、いつでもどこでもトレーニングが可能だ。
アプリも常に改良されている。膨大なテストデータやユーザーからのフィードバックをもとに、MantisXのアプリは4~8週間ごとにアップデートされている。更新ももちろん無料である。
MantisXは射撃の前中後の間の銃のブレを分析し、射撃セッションのデータも集計して射手の撃ち方の良い点と悪い点を診断する。アプリには射撃結果とともに射手へのアドバイスが表示される。
使い方は簡単
MantisXアプリのユーザーインターフェースはよく考えられていて使いやすい。アプリには4つのセクションがある;TRAIN,HISTORY,LEARN,SETTINGSである。
・TRAIN 射撃の結果とともに弾痕の位置、1発ごとの分析などを表示することができる。拳銃射撃にはいろんなドリルがあるので、ドリルごとの速さや精度を記録しておくのに便利だ。
・HISTORY 複数の射撃セッションの結果が表示されるので、上達の軌跡を確認することができる。使用した銃ごとの記録を取ることもできる。
・LEARN 銃のブレの原因を診断し教えてくれる。
・SETTINGS 銃の種類、拳銃・ライフルの別、右利き左利き、実弾射撃かドライファイアか、銃にセンサーを取り付けた位置などを設定できる。
使い方はアプリを立ち上げ、センサーのスイッチを入れたら、アプリとセンサーを接続する。スタートボタンを押したら射撃するだけだ。
MantisXは今までにない、非常に素晴らしい装置だ。これを使えば誰もがより良いシューターになれる。初心者はもちろん経験者でさえも、上達する余地がある。
MantisXはセンサー、充電用マイクロUSBケーブル、マニュアルがセットでPelican社の1010マイクロ・ケースで提供される。小売価格は149.99ドルである。