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州兵や予備役の訓練が中止に 米政府予算失効で

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アメリカ議会で政府予算案が議決されず予算が失効し、政府機関が一時閉鎖(シャットダウン)されている影響で、アメリカの州兵や予備役11万人の訓練が中止されている。
マティス国防長官によると、「9000名のナショナルガード(州兵)および2000名の陸軍予備役の訓練が、シャットダウンのために中止された」という。
ホワイトハウスの予算担当は「訓練を強行実施したとしても、手当てや旅費が支払えなかっただろう」と説明しているが、議会と交渉し昨年度と同じ内容の暫定予算を議決さえすれば、費用を賄うことができた可能性はあった。
過去にシャットダウンがあった時にも、議会は暫定の給料分として30000ドルを支払うなど、軍への予算付けが途切れることがないようにしてきた。
金曜日の深夜にデッドラインが迫ったとき、一部の上院議員は兵士たちへの給料の支払いだけは継続する旨の議会声明を出すよう求めたが、却下された。また上下院の軍事委員会からも給料支払いのための議案が出されているが、審議は手付かずだ。
軍では給料は月に2回支払われる。1月15日が給料日だったので次は2月1日である。
連邦法では現役軍人や連邦職員に対する給料はシャットダウンになると支払いが停止されるが、退役軍人や年金受給者への支払いは継続されると米国防総省会計局は説明している。
週末の訓練は中止されたが、すでに実施中の訓練は続けられている。カリフォルニア州フォート・アーウィンのナショナル・トレーニング・センターでは、土曜日にAH-64アパッチ・ヘリコプターのパイロットと副パイロットが訓練事故で志望している。
マティス長官は、全軍に宛てたメッセージで以下のように語った。
「国防に携わる我々は、アメリカの国家と国民を守るという使命を全うしなければならない。我々は世界中で日々の任務を遂行し続ける。中東、アフリカ、南アジアの各地で軍艦や潜水艦は海に、航空機は空で、陸の戦士はテロリストを追って。予備役の訓練を減らさなければいけないのであれば、現役の部隊がその分をカバーして即応態勢に対する影響を最小限に押さえる。」
「これがシャットダウンのせいで、我々に落ち度がないことは私もわかっている。しかし諸君、『ようそろう』『戦線を死守せよ』だ。諸君にならできる。」