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米国が艦船や爆撃機を韓国へ オリンピック直前に

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来月から開催される平昌オリンピックを目前にして、米国はステルス爆撃機を展開、少なくとも1隻の空母を増加配備、強襲揚陸艦も追加派遣するなど、朝鮮半島におけるプレゼンスを強化している。
今回の動きは米国が韓国との合同軍事演習をオリンピック終了まで延期することを決定してからの処置であり、北朝鮮は「米国の行動は我が国と南との対話に水を差すものだ」と主張している。
南北朝鮮の代表は月曜日に2回目の対話を実施。北朝鮮代表団のオリンピック参加について話し合った。米国はこの対話を歓迎するとし、今回の米軍の移動は通常の訓練の一環であると説明している。
先週、米空軍は3機のB-2”スピリット”ステルス爆撃機と200名の人員を米本土の基地からグアムへ移動させたと発表した。空軍はこれについて「首脳陣に地域安定のための抑止力となる選択を提供するものだ」と説明している。
しかしB-2のグアムへの移動は北朝鮮に対する強い牽制であるのは間違いないであろう。米国は北朝鮮に対し、軍事演習を延期したのはオリンピックに配慮したもので北朝鮮に譲歩したものではないということだ。
B-2派遣の数日前、米空母カール・ビンソンが西太平洋に向けて出向した。韓国メディアによると、空母打撃群はオリンピック開始前には朝鮮半島近海へ到着する予定だと言う。すでに朝鮮半島近海には横須賀を母港とする空母ドナルド・レーガンが展開しているが、北朝鮮は「米国がさらにもう一隻空母を派遣しようとしている」と主張している。これはどうやら空母ジョン・ステニスのことのようだ。
海兵隊もまた、日曜日に強襲揚陸艦ワスプが日本の南に到着したと発表した。ワスプは最新鋭の強襲揚陸艦で、上陸部隊およびF-35Bステルス戦闘機を含む航空機30機以上を搭載可能である。
これら戦闘艦や爆撃機の増加派遣は、オリンピック期間のいかなる緊急事態にも対応しようという米国の強い姿勢を示すものと言えよう。