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北朝鮮、警備兵を全員交代か ~脱走事件で

f:id:mil-info:20171125113041p:plain北朝鮮が38度線の共同警備区域(JSA)に配置していた警備兵を全員交代させたと韓国メディアが報じた。先週の北朝鮮兵士脱走事件を受けた処置とみられる。同メディアは情報筋の話としてJSAに以前配置されていた警備兵35-40名の姿が確認できないという。この件に関して韓国軍及び在韓米軍は未確認としている。
また同情報筋は脱走した兵士が軍用車両を運転して逃走した際に渡った橋が、現在北朝鮮軍によって封鎖されているという。同情報筋は今後は橋にゲートを設置し検問が強化されるのではないかとみている。昨日駐韓米公使マーク・ナッパー氏のツイッターには、北朝鮮の労働者が脱走事件のあった場所付近で塹壕を掘っている画像がアップされた。
韓国軍によると脱走した兵士に対して北朝鮮の警備兵4名がAK-47小銃や拳銃約40発を射撃した。脱走兵は5発被弾したが、ソウルの病院で手術を受け現在は快方に向かっているという。この事件に関して北朝鮮メディアは一切報じていない。
国連軍司令部は事件の調査結果について「北朝鮮の警備兵は韓国側に向けて発砲している上、韓国との境界線を越えて韓国側に侵入しており休戦協定違反である」と発表した。同司令部は北朝鮮側にこの旨を通知し、事件の調査結果と違反行為を防止するための対策を話し合う場を設けるよう申し入れたという。共同警備区域(JSA)は米軍を主とする国連軍と北朝鮮軍が共同で管理する区域で、南北朝鮮の警備兵がわずか数メートルの距離で対峙している。JSAのある4㎞幅の非武装地帯(DMZ)が朝鮮戦争後の暫定の国境線となっている。