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アルゼンチン潜水艦捜索に希望 衛星信号を傍受

f:id:mil-info:20171119223128p:plain44名が乗り組んだアルゼンチン海軍潜水艦の捜索に希望が見えてきた。乗組員たちからの必死の信号を傍受したからだ。水曜日の早朝から始まった捜索は、ブラジル、チリ、ウルグアイ、英国そして米国の各海軍の協力を得て行われている。周辺海域はあいにくの悪天候のため難航していたが、アルゼンチンの国防大臣は「不明の潜水艦から連絡を試みたとみられる衛星信号を傍受した」と発表した。
衛星信号は米国の通信技術者の協力によりアルゼンチン海軍の複数の基地で午前10時52分と午後3時42分に傍受したが、艦と通信することはできなかった。同大臣は「現在、位置の特定を進めている。信号は不明潜水艦から発信された可能性が高い。」としている。日曜日朝、米南方軍は2機目のP-8Aポセイドンを捜索に投入したと発表。米航空宇宙局NASAのP-3調査機も捜索に参加している。またカリフォルニア基地の潜水救難艇も展開、閉じ込められた乗組員の救助に備えている。遠隔操作救助ロボットROVも待機している。アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領はツイッターで「潜水艦をとにかく早く発見するため、必要なことはどんなことでもやる」と決意を示した。

アルゼンチン海軍は潜水艦が行方不明になった理由は不明としているが、考えられる原因として「何らかの理由で電源がダウンし通信が不通になっているのではないか」としている。アルゼンチン海軍の潜水艦サン・ジュアンはTR-1700級のディーゼル推進式潜水艦。行方不明の当日は通常の任務から帰投する途中だった。艦にはアルゼンチン海軍史上初めての女性士官が乗り組んでいる。同艦はアルゼンチン海軍が3隻保有する潜水艦の1隻で1985年に就役、2007年と2013年に耐用年数をあと30年延長するための大改修を受けている。