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空軍で一番キツい仕事 AC-130ガンシップのガナー!

f:id:mil-info:20171118235037j:plainもし米空軍にAC-130ガンシップがなかったら、もっと多くの将兵が命を落としていただろう。アメリカの戦士が困難な戦闘を戦っているとき、ガンシップは必ず上空を飛び回っていると言ってもいい。
しかしながら頼りにされるあまり、ガンシップは常に戦場に投入され、機体もさることながらクルー、特にガナーの負担は著しく重いという。
26年間もの間戦い続け、予算も十分に手当てがなかった結果、人材が民間航空会社に流れてしまい、ガンシップのオペレーター不足が問題になっている。空軍で一番キツい仕事と言われるガナー不足は深刻だ。米空軍は近年「空軍将兵の生活と勤務の質を向上させる抜本的な改革」を進めている。例えばdeploy-dwell retio(任務と家での休養または基地での恒常勤務の時間比率)を改善し一般のガナーでは「1:3」つまり6ヶ月任務に就いたら18ヶ月休むことになっているが、ガンシップのガナーは規定されていないという。空軍はこの危機的状況に対して隊員の働きに報いる施策を打ち出すべきである。
AC-130ガンシップのクルーたちの働きは素晴らしく、最近も空軍長官から表彰されている。
"Spooky43"の14人のクルーは先日、タリバンの攻撃を食い止めた功績で武勲賞を受賞した。「彼らは長時間低空で飛行し、砲身も焼けよとばかりに榴弾砲を射撃し続けた。」と空軍長官ヘザー・ウィルソンは賛辞を送った。クルーは3門の砲で際どい戦闘を戦ったという。「砲弾の危険界に入る距離で25ミリと40ミリの加農砲を駆使して21回の射撃任務に就いた。時には味方部隊に10メートルの位置まで接近し、取り残された負傷者の救出を援護することもあった。」危険界とは砲弾が味方に危険となる100メートル以内を意味するが、味方部隊の前方12メートルの位置に砲弾を撃ち込むこともあったという。「敵はジェット戦闘機よりもガンシップの方がよっぽど怖かったことでしょう。」とウィルソン長官は締めくくった。