ネイビーシールズ隊員がグリンベレー殺害か アフリカ・マリ

今年6月、アフリカのマリで米国グリンベレー隊員ローガン・メルガー軍曹が絞殺された事件で、事情聴取を受けているネイビーシールズ・チーム6隊員2名は、メルガー軍曹に対して自分たちの横領の件を内密にするように頼んだが断られたと話していることがわかった。
メルガー軍曹は情報提供者に支払うための資金をシールズ隊員の二人が横領したことに気づき、二人を問い質した。二人は軍曹を仲間に引き入れようとしたが断られたという。この後軍曹は絞殺体で発見された。
シールズ隊員の2名が殺害に関わっているかどうかについては現在のところ捜査中としている。当局は以前は二人を「目撃者」と呼んでいたが今では「重要参考人」と呼び方を変えている。メルガー軍曹の死因は窒息死であることがわかっている。
ローガン・メルガー軍曹（34）は今年6月4日、在マリ米大使館内の居室で死亡しているのが発見された。居室はチームメンバー数人用のもの。チームの任務はマリ国軍の教育訓練及び西アフリカにおける対テロ作戦だったという。

現在のところシールズ隊員の二人は休職扱いとなっており殺人罪での告発はまだだが、まもなく告発に向けての取り調べが始まるとみられる。二人は部隊の上官に対して自分たちは当時メルガー軍曹を発見し助けようとしたのだと主張しているという。またメルガー軍曹が死亡の前夜、格闘訓練の後に酒を飲んで酔っていたとも話している。しかしながら検視の結果ではドラッグやアルコールは検出されていない。