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ISIS指導者バグダディ氏が死亡 特殊部隊の襲撃受け トランプ大統領発表

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トランプ大統領は、イスラム国(ISIS)の指導者アブ・バクル・アル・バグダディ氏がアメリカ軍特殊部隊の襲撃を受けて死亡したと発表した。米特殊部隊はバグダディ氏が潜伏するシリア北西部の住宅を夜間にヘリコプターで強襲、バグダディ氏は自爆したという。

同氏は住宅に張り巡らされたトンネルを使って逃走を図ったが、特殊部隊に追い詰められると3人の子供と共に自ら身につけた自爆ベストに点火したという。

一部始終を中継映像で見ていたトランプ大統領は、
「バグダディは慌てふためき、大声でわめきながら逃げ回っていた。彼は3人の子供を道連れに死んだ。臆病な奴だ。」
と話した。

米軍の襲撃部隊は「多数」の敵を殺害したが、部隊に損害はなかった。追跡用に連れて行った軍用犬がケガをしたが、すでに後送されているという。

自爆した男は現地部隊がDNA鑑定によってバグダディ氏であることを確認し、トランプ大統領は「間違いなく奴だ。」としている。

現在のところ襲撃を実施した部隊の詳細については明らかにされていないが、米軍の全ての特殊部隊から集成された部隊がヘリコプター8機に分乗していたとみられる。

情報によると襲撃部隊は50名から70名規模で、中には第1特殊作戦分遣隊「デルタ・フォース」の隊員も含まれていたという。

トランプ大統領の発表では、襲撃部隊はイラククルド人支配地域にあるアルビルからシリアに向かった。襲撃目標までは475マイルもあり、米空軍の護衛はもちろん、ロシア、トルコ、イラククルド人勢力の協力が不可欠であったという。

襲撃部隊はバグダディ氏が潜伏していると見られる住宅に到着すると玄関からの突入を避け、住宅の壁を爆破して突入を開始した。玄関にはブービートラップ(仕掛け爆弾)がセットされているとみられたからだ。

接近に際しては敵の射撃を受けたが、味方のヘリコプターからの支援射撃ですぐに沈黙した。この戦闘で敵数名を殺害したが、バグダディ氏の妻とみられる女性2人も死亡した。

トランプ大統領によれば、作戦の準備は2週間前に完了し、大統領のゴーサインでいつでも作戦を実施できる態勢であった。しかし、作戦実施命令が出された後に中止されたことが2回あったという。バグダディ氏の所在が確認できなかったためだ。

トランプ大統領は、
「バグダディは残酷な殺人鬼だ。だが、もう二度と罪のない人々を殺すことはできない。」
「奴は悪人で乱暴者だった。その奴が最後は泣きわめき、酷い死に方をするのは当然のことだ。」
と述べている。

米陸軍の次期小銃・SAWのプロトタイプが公開

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米陸軍が開発中の次期分隊火器のプロトタイプが公開された。分隊火器は6.8mm弾を使用する小銃と分隊支援火器から構成される。プロトタイプは合衆国陸軍協会の2019年度年次総会において、開発に参加している3社が展示を行った。

2ヶ月前、陸軍は次期分隊火器の最終候補としてジェネラル・ダイナミクス・オーディナンス・アンド・タクティカル・システムズ社、テクストロン・システムズ社及びシグ・サウザー社の3社のプロトタイプを選定した。陸軍にとって5.56mm弾を使用するM4A1カービンとM249分隊支援火器の更新は最優先課題の一つだ。

陸軍当局は詳細を明らかにしてはいないが、敵のボディ・アーマーをM855A1 5.56mm弾よりも遠距離から貫通することができる6.8mm弾を採用することを決めている。

これまでプロトタイプが一部公開されることはあったが、3社のプロトタイプが全て公開されるのは今回が初めてだ。各社それぞれに特徴のあるデザインとなっている。

陸軍は2022年度の初めに3社のプロトタイプの内から1社を選定し、2023年度から部隊での運用を開始する計画だ。

ジェネラル・ダイナミクス社のブルバップ式

ジェネラル・ダイナミクス社のプロトタイプは、小銃・分隊支援火器ともにブルバップ・タイプとなっている。
ブルバップ・タイプの銃は世界的には多く存在するが、米軍はこれまでブルバップ・タイプの銃を採用したことがない。また米国内の市場でもあまり人気がないようだ。
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同社シニア・ディレクターのケビン・シム氏は「ブルバップを採用した理由は、銃口初速の向上を図ったためです。」と説明する。

同社の小銃には20インチ、分隊支援火器には22インチの銃身が装備されているが、非常にコンパクトだ。全長はM4A1やM249よりも短くなっている。

「ブルバップのデザインが受け入れられるかどうかは気になりますが、たくさんのフィードバックを検証してバランスの良い使いやすい銃に仕上がっています。」

詳しいスペックはまだ非公表となっているが、重量は陸軍の要求を満たすため、小銃が10ポンド以下、分隊支援火器が11ポンド以下になっているという。

ジェネラル・ダイナミクス社は次期分隊火器の開発に当たって、トゥルー・ベロシティ社と共同でコンポジット(複合素材)薬莢の6.8mm弾を製作、また銃本体の開発にもベレッタUSA社と提携している。ベレッタ社は前の米陸軍制式拳銃M9を納入していたメーカーだ。

セレクターはアンビ。小銃も分隊支援火器も弾倉給弾式となっている。シム氏によると、これは発射速度に関して軍がまだ仕様を決めていないためだという。

「今のところ発射速度を毎分500発から700発として開発していますが、最終的に弾倉給弾にするかベルト給弾とするかが決まります。」

○テクストロン社 テレスコープ弾使用の小銃・分隊支援火器
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テクストロン社のベルト給弾式分隊支援火器と弾倉給弾式の小銃は、同社が開発したテレスコープ弾を使用するモデルだ。

テクストロン社では、すでに5.56mm,7.62mm,6.5mm,6.8mmのテレスコープ弾を開発済みである。テレスコープ弾の薬莢はプラスティック製で、従来の真鍮製に比べて格段に軽量化されている。

テクストロン社は海兵隊にM27小銃を納入しているヘッケラー&コッホ社と提携して銃の開発に当たり、また小口径弾薬の生産をウィンチェスター社に委託している。
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こちらのプロトタイプも現在のところ詳細は明らかにされていないが、銃に装着するアクセサリーの能力を有効に活用するために、銃本体にバッテリー・パックを組み込んでいるという。

○シグ・ザウアー社はクラシックなM4風デザイン

シグ社のプロトタイプは、現用のM4に似たデザインで、3社の中で最もトラディショナルだ。
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プロダクト・マネージャーのポール・シュナイダー氏によると、
「兵士の使い勝手を考えたデザインです。イノベーションは銃の中に収めて有ります。兵士たちは使い慣れたM4と変わらない使用感でありながら、進化した高性能な銃を使っていると言うわけです。」

「スピアー(槍)」と名付けられたこのプロトタイプ小銃のユニークな特徴は、チャージング・ハンドルがイジェクション・ポートと反対側に取り付けられていることだ。これにより射手はピストル・グリップから手を離すこと無くチャージング・ハンドルを操作することができる。

しかしAR系オリジナルのチャージング・ハンドルは、廃止せずに残されている。この辺りは今後もまだ仕様の変更がありそうだ。
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またシグ社の分隊支援火器は16インチバレルを装備し、発射速度は毎分600発。

特徴的なのはフィード・トレイで、伝統的な前上方に持ち上げるのではなく、排莢側へ横に開く方式になっている。こうするとトレイを小さくすることができ、アクセサリーを取り付けやすくなるという。

シュナイダー氏によると、シグ社の分隊支援火器最大の特徴は、トレイを開けずに弾を装填できることだという。

「トレイを開ける必要はありません。最終弾を撃ったら、弾倉を外して新しい弾倉を取り付け、ベルトの先を差し込むだけで装填完了です。」

同氏はまた、銃の開発を全て自社で行っているのはシグ社だけだと指摘している。

「我が社のプロトタイプは100%シグ社製です。」
「他社と提携していないのは我がシグ社だけ。展示しているのはシグの銃、シグのサプレッサー、シグの弾薬、シグのアクセサリーなのです。」

アメリカ海兵隊員の自殺が深刻な問題に〜イラク・ファルージャの大激戦から15年 戦友を見捨てない海兵隊員たち〜|mil-info @milinfo3|note(ノート)

シリア北部から全ての米軍部隊撤退を決定 トルコ軍の砲撃受け

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アメリカのマーク・エスパー国防長官は日曜日、トルコ軍と米軍の偶発的な戦闘が発生することを回避するため、シリア北部に駐留する全ての米軍部隊を撤退させると発表した。部隊の撤退は「可能な限り安全かつ迅速に」行われる。

今回の決定は、シリアの町コバネにおいて米軍の監視ポストをトルコ軍が砲撃した事件を受けたものだ。現在シリア北部には約1000名の米軍将兵が残っているが、米軍部隊から近い場所へトルコ軍による無差別な砲撃が行われているという。

現地時間の金曜日夜午後9時ころには、コバネで監視任務に就いていたアメリカ軍特殊部隊がトルコ軍の砲撃を受けている。

エスパー長官の説明によると、シリア北部からの米軍部隊の撤退は、トルコ軍からの攻撃を避けるためだけではない。

アメリカが収集した情報によると、トルコ軍と対峙しているクルド人勢力「シリア民主軍(SDF)」の首脳部は、米軍がトルコ軍の侵攻を止めなかったことを「アメリカはクルド人を見捨てた」とみなしており、ロシアと手を組む可能性があるという。

もしSDFがロシアと組めば、シリア北部の米軍部隊はトルコ軍とSDF・ロシア軍から挟み撃ちになってしまう恐れがあったということだ。

金曜日の砲撃による米軍の損害はなかった。トルコ軍は、砲撃について「米軍を狙ったものではなく、あくまで自衛行動をとった結果である。」としているが、米側は砲撃が意図的であったことは明らかだとしている。


 

トルコ軍、米特殊部隊に対し砲撃 シリア

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シリア北部に侵攻したトルコ軍とクルド人勢力「シリア民主軍」との戦闘が激化する中、シリア北部で任務に就いているアメリカ軍特殊部隊が駐留する町に向けてトルコ軍が砲撃を行った。

砲撃を受けたのはクルド人が支配するコバネという町で、ユーフラテス川の西側に位置し、トルコ軍が展開する地域から45マイルの距離にある。

国防総省ペンタゴンは、トルコ軍の発射した砲弾が米軍部隊が駐留する場所から数百m以内の位置に着弾したことを確認した。

国防総省の声明によると、
「コバネ付近に駐留している米軍部隊は現地時間の10月11日午後9時頃、トルコ軍からの砲撃を受けた。トルコ軍は我が軍の部隊がいることを知っているにも関わらず、数百m以内の位置に砲弾を撃ち込んできた。」
という。

また、米軍部隊に損害はなかった。国防総省は現地部隊の撤退は考えていないと付け加えた。

「米国はトルコ軍のシリア侵攻には反対であり、特に『安全装置地帯』の外側や米軍部隊が駐留していると分かっている地域への攻撃は看過できない。」
「我が国は、米国が自衛のために反撃せざるを得なくなるような作戦行動を控えるようトルコに要求する。」

これに対してトルコ政府は声明を発表し、今回の砲撃は米軍部隊を狙ったものではなく、米軍部隊の位置から1km離れた丘陵地帯にいたテロリストに対する自衛行動であった、としている。

トルコ側の声明は、
「我が軍は米軍基地に損害を与えないために、砲撃を実施する前には十分に警告を出しているし、米国政府からの連絡を受けて直ちに砲撃を中止している。砲撃は決して米軍部隊や同盟国軍を狙ったものではない。」と述べている。

マーク・ミリー統合参謀本部議長は、現地の米軍部隊の位置は全てトルコ側に連絡しているとした上で、シリアの米軍部隊には「自衛のための行動をとる権限がある」と警告した。

米当局、ISIS戦闘員「ビートルズ」をシリア国外へ移送 イラク国内で収監か

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アメリカ当局筋によると、イスラム国(ISIS)の武装集団に属しているとみられるイギリス人の戦闘員2名が、収監されているシリア国内の刑務所から既に移送され、アメリカ当局の看守下にあることが分かった。2人はシリアで人質を複数殺害し、自らのグループを「ビートルズ」と名付けたことで知られている。

トランプ大統領は水曜日、アメリカ政府はトルコのシリア北東部への侵攻によって、シリアで収監しているISIS戦闘員が逃亡することを危惧し、一部のISIS戦闘員を移送したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。

エル・シャフィー・エルシャイフとアレクサンダー・アモン・コテイの2人は、他のイギリス人戦闘員とともにISIS戦闘員のグループ「ビートルズ」を結成した。
2014年と2015年に彼らはシリアで20名以上の西欧人を人質として拘束した上で拷問した。この間アメリカ人、イギリス人、日本人のジャーナリストやエイド・ワーカーなど7人とシリア軍の兵士たちを殺害、その処刑の様子を撮影した動画を全世界に公開して宣伝した。(注:殺害された日本人ジャーナリストは後藤健二氏。)

米当局筋によると、2人はアメリカ軍とアメリカの法執行機関職員によって既にシリア国外へ移送されている。トルコ軍の侵攻によって、万が一刑務所のセキュリティがダウンした場合に備えての逃亡防止措置だという。現在のところ移送されたのはこの2人だけとのことだが、状況により他にも数名のISIS戦闘員を移送する可能性があるという。

また別の当局筋の話によると、2人の移送先はイラク国内で、2人の裁判が結審するまでアメリカ当局が徹底して看守する方針だという。

シリア国内に収監されているISISの外国人戦闘員は約2500名、シリア及びイラク出身の戦闘員は約1万名とされている。