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グロックが米軍モデルの新型拳銃を発表

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グロック社は武器の展示会SHOT SHOW 2018において新型拳銃G19Xを公開した。
新型のモデルは、アメリカ陸軍の新拳銃モジュラー・ハンドガン・システムのコンペティションに参加するために開発されたもので、コンパクトなスライドとフルサイズのフレームをもつ。
グロックコンペティションではシグ・ザウエルに敗北し、制式採用とはならなかった。
グロック19はアメリカの特殊作戦部隊がその信頼性とコンパクトさを高く評価している。19xは、手が大きいユーザーのためにグリップの仕上げを改良し、延長して装弾数を増やした弾倉を使うことができる。
従来のグロック19の装弾数は15発であるのに対し、19xでは通常の弾倉で17発、延長弾倉は19発が装填可能である。
グロック19xは同社製品では初となるコヨーテ・タン・カラーに着色されたスライドになっている。「nPVD」といわれる技術でコーティングされたスライドは、錆を防ぎ、化学薬品に強く、過酷な環境下での使用に耐える。
さらにGLOCKマークスマン・バレルという新しい銃身を装備。ライフリングと銃口部分を改良し命中精度を向上させているという。左右両手対応のスライド・ストップ、リテンション用のランヤード・ホールも備えている。
米軍向けモデルと異なるのは、フレームにマニュアル・セイフティがついていないことである。
小売価格は749ドル。

州兵や予備役の訓練が中止に 米政府予算失効で

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アメリカ議会で政府予算案が議決されず予算が失効し、政府機関が一時閉鎖(シャットダウン)されている影響で、アメリカの州兵や予備役11万人の訓練が中止されている。
マティス国防長官によると、「9000名のナショナルガード(州兵)および2000名の陸軍予備役の訓練が、シャットダウンのために中止された」という。
ホワイトハウスの予算担当は「訓練を強行実施したとしても、手当てや旅費が支払えなかっただろう」と説明しているが、議会と交渉し昨年度と同じ内容の暫定予算を議決さえすれば、費用を賄うことができた可能性はあった。
過去にシャットダウンがあった時にも、議会は暫定の給料分として30000ドルを支払うなど、軍への予算付けが途切れることがないようにしてきた。
金曜日の深夜にデッドラインが迫ったとき、一部の上院議員は兵士たちへの給料の支払いだけは継続する旨の議会声明を出すよう求めたが、却下された。また上下院の軍事委員会からも給料支払いのための議案が出されているが、審議は手付かずだ。
軍では給料は月に2回支払われる。1月15日が給料日だったので次は2月1日である。
連邦法では現役軍人や連邦職員に対する給料はシャットダウンになると支払いが停止されるが、退役軍人や年金受給者への支払いは継続されると米国防総省会計局は説明している。
週末の訓練は中止されたが、すでに実施中の訓練は続けられている。カリフォルニア州フォート・アーウィンのナショナル・トレーニング・センターでは、土曜日にAH-64アパッチ・ヘリコプターのパイロットと副パイロットが訓練事故で志望している。
マティス長官は、全軍に宛てたメッセージで以下のように語った。
「国防に携わる我々は、アメリカの国家と国民を守るという使命を全うしなければならない。我々は世界中で日々の任務を遂行し続ける。中東、アフリカ、南アジアの各地で軍艦や潜水艦は海に、航空機は空で、陸の戦士はテロリストを追って。予備役の訓練を減らさなければいけないのであれば、現役の部隊がその分をカバーして即応態勢に対する影響を最小限に押さえる。」
「これがシャットダウンのせいで、我々に落ち度がないことは私もわかっている。しかし諸君、『ようそろう』『戦線を死守せよ』だ。諸君にならできる。」

日本がロシアの懸念に反論 イージス・アショア導入で

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日本の外務省は、日本が導入予定のミサイルシステムであるイージス・アショアについて「専ら自衛のために我が国独自に運用するもので、ロシアなど特定の国を想定したものではない。」との考えを示した。
ロシアのラブロフ外相は月曜日、日本に導入されたイージス・アショアの運用にアメリカが関与するのではないかとの懸念を示していた。同外相はロシアと日本の安全保障担当者による話し合いを求めている。
日本の外務省スポークスマンは、「ミサイルシステムは国民の生命および財産を守ることを目的としたもので、専ら自衛目的である」とし、「システムは我が国が独自に運用するもので、特定の国を想定したものではない。ロシアもそうだ。このことは昨年11月の日露外相会談でロシア側にも説明済みである。」と話した。
またロシアとは長年の懸案である北方領土問題を解決し、平和条約を締結するために今後も話し合いを継続していく考えを示した。
日本の小野寺防衛大臣もまたイージス・アショアについて「弾道ミサイルの危険から国土を防衛する目的に限定したものだ」と語った。
昨年の12月、日本政府はイージス・アショア・システム2基の導入を決定した。2基のシステムは日本の秋田県山口県に2023年までに導入される予定。また併せて射程1000kmのSM-3 Block2ミサイルを取得し、イージス・アショア・システムと組み合わせて運用する。

2018年米国の対北朝鮮問題展望

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2017年、ISISとの対テロ戦争以外で際立った出来事と言えば、北朝鮮による弾道ミサイル計画の進展であろう。11回の実験を経て、北朝鮮は世界中のどこへでも核弾頭を打ち込むことができるようになったか、少なくともそれに非常に近づいていることは間違いない。重要なことは、ミサイルの射程が北部アメリカをカバーし、恐らくはワシントンDCや米国の東海岸さえも圏内に入っていることだ。
北朝鮮には厳しい経済制裁措置が行われているにも関わらず、北はミサイル計画を断念する気配すらない。
キム・ジョンウォン委員長が核開発計画を断念しなければ、アメリカは北朝鮮に対し「FIRE AND
FURY:火力と恐怖」を浴びせると脅かしているにも関わらず、米国は決心がつかないようである。
韓国は米国のような軍事的対応には反対している。韓国は、そのような対応をとれば国土は深刻な損害を受け、莫大な人命が失われるかもしれないと恐れているに違いない。
金委員長は韓国に対して緊張緩和のための提案をしてきているが、米国はあくまでも北朝鮮が公式に米国と対話しない限り進展はないという姿勢を崩していない。
米国と北朝鮮はすでに極秘の対話を重ねているという話もあるが、もしそうだとしても公式な対話が開かれるにはほど遠いようだ。
2018年で最も重要な問題は、世界の国々、特に米国が北朝鮮ICBMを持って武装しているという現実をいかにして受け入れていくかということになるかもしれない。

米国が艦船や爆撃機を韓国へ オリンピック直前に

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来月から開催される平昌オリンピックを目前にして、米国はステルス爆撃機を展開、少なくとも1隻の空母を増加配備、強襲揚陸艦も追加派遣するなど、朝鮮半島におけるプレゼンスを強化している。
今回の動きは米国が韓国との合同軍事演習をオリンピック終了まで延期することを決定してからの処置であり、北朝鮮は「米国の行動は我が国と南との対話に水を差すものだ」と主張している。
南北朝鮮の代表は月曜日に2回目の対話を実施。北朝鮮代表団のオリンピック参加について話し合った。米国はこの対話を歓迎するとし、今回の米軍の移動は通常の訓練の一環であると説明している。
先週、米空軍は3機のB-2”スピリット”ステルス爆撃機と200名の人員を米本土の基地からグアムへ移動させたと発表した。空軍はこれについて「首脳陣に地域安定のための抑止力となる選択を提供するものだ」と説明している。
しかしB-2のグアムへの移動は北朝鮮に対する強い牽制であるのは間違いないであろう。米国は北朝鮮に対し、軍事演習を延期したのはオリンピックに配慮したもので北朝鮮に譲歩したものではないということだ。
B-2派遣の数日前、米空母カール・ビンソンが西太平洋に向けて出向した。韓国メディアによると、空母打撃群はオリンピック開始前には朝鮮半島近海へ到着する予定だと言う。すでに朝鮮半島近海には横須賀を母港とする空母ドナルド・レーガンが展開しているが、北朝鮮は「米国がさらにもう一隻空母を派遣しようとしている」と主張している。これはどうやら空母ジョン・ステニスのことのようだ。
海兵隊もまた、日曜日に強襲揚陸艦ワスプが日本の南に到着したと発表した。ワスプは最新鋭の強襲揚陸艦で、上陸部隊およびF-35Bステルス戦闘機を含む航空機30機以上を搭載可能である。
これら戦闘艦や爆撃機の増加派遣は、オリンピック期間のいかなる緊急事態にも対応しようという米国の強い姿勢を示すものと言えよう。

インドがロシアのS-400ミサイルを購入へ

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インドがロシアのS-400防空ミサイルシステムを購入する予定であることがわかった。ロシアのロゴジン副首相が明らかにした。
インドのニュース報道によると、2国間の交渉は昨年12月の半ばから始まり、商談は「かなり進んでいる状況」で、価格、導入教育、輸送方法、調達数などを詰めている段階だと言う。
ロシアのS-400”トライアンフ”は2007年に装備化された最新の長距離防空ミサイルシステムで、航空機、巡航ミサイル、中距離弾道ミサイルを迎撃可能。地上目標を破壊することもできる。有効射程は400㎞、高度30㎞まで対応する。S-400を装備するロシア宇宙軍には新たに大気圏外でも迎撃できる改良型が配備されつつある。