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シリア化学攻撃の証拠は捏造 ロシアが発表

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ロシア政府は金曜日、シリア政府軍が市民に対して化学兵器を使用したとして、アメリカ及び有志連合諸国が糾弾している証拠が捏造されたものであると発表した。
ロシアの外務省と国防省はまた、シリアの化学兵器を国際的に監視したが、そのような化学攻撃の事実を客観的に証明することはできなかったという。
ロシア軍CBR防護部隊のキリロフ少将は、化学兵器禁止機関の調査員たちは化学兵器が使用されたという場所には行っておらず、反政府側が捏造した証拠を本物だと信じ込んでいるとしている。シリア政府は化学攻撃を否定している。
アメリカ、イギリス、フランスなど有志連合各国は、シリアの化学兵器使用をロシアが支援しているといって、国際世論をミスリードするつもりだ。」とキリロフ少将はいう。
AWA


少将によると、反政府勢力の支配地域で「ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)」の活動家たちがサンプルをすり替え、爆薬を使って化学爆弾が投下されたような穴を捏造したという。彼ら自身が撮影したという写真には、サリンが使用されたという地域であるのに化学防護服も着用せずに作業している活動家が写っており、神経ガスであるサリンが使用されていたならあり得ないことだ、と少将は言う。
キリロフ少将は、反政府勢力が大量のガス弾がヘリコプターから散布されたと主張する写真についても、ガス弾が落ちてきたという部屋なのに、食器棚やベッドが傷一つついておらず、他の場所から部屋の中に引きずって来たことは明らかだとして写真の信憑性を否定した。
シリアのドゥーマ化学兵器が使用されたとするニュースを受けて、アメリカ、イギリス、フランスはシリア対して懲罰的なミサイル攻撃を行ったが、ロシアはこれを国際法違反だとして非難している。
OPCWの調査チームはすでに現場を離れてしまっている。国連安保理においてシリアを支援するロシアが反対したためだ。
キリロフ少将は一方で、反政府勢力の弾薬集積所では40トン以上の塩素ガスなどが発見されているのに、OPCWは見てみぬふりをしていると非難する。ドゥーマを占領したシリア政府軍によると、反政府勢力はドゥーマ化学兵器の研究施設を設けており、マスタードガスを生成するための器材や、4月に市民に使用されたとされる塩素ガスの入った容器も見つかったという。