州兵の訓練にシャットダウンの影響長引く
アメリカ議会で予算案が採決されず一部の政府機関が閉鎖(シャットダウン)された影響で、州兵の訓練も中止となっていたが、議会は暫定的に2月8日まで政府機関を再開させることで合意した。しかしこの期間で州兵の主要な戦闘訓練を実施することができず、影響はまだまだ続きそうだ。
議会の暫定措置が発動されるまでの3日間のシャットダウンで20000名の陸軍予備役兵も訓練を受けることができなかったという。ジム・マティス国防長官は「現在のところ、州兵90000名、陸軍予備役20000名がシャットダウンのために訓練を受けることができなかった」とトランプ大統領に報告したという。州兵や予備役兵は普段は仕事についており、実施できなかった訓練をやり直すのは困難だ。
全米州兵協会(NGAUS)は声明で「州兵や家族、雇用主に与えた影響は数週間は続くだろう」とし、「州兵部隊は90000名以上の州兵の訓練を中止しなければならなかった。この中には、計画に6ヶ月以上かけて準備した南北カリフォルニアとウエスト・バージニアの部隊の合同演習も含まれていた」「兵士たちが訓練を中止して帰宅するよう命じられたのは、移動の航空機や車両の中だった。彼らを鍛えるためのせっかくの機会が、たかだか2日分の給料の問題のために失われてしまったのだ」とのべている。
また「訓練はやり直せないわけではないが、かなりの調整が必要だ。演習場は何ヵ月も前から押さえなければならない。部隊訓練は何ヵ月も前から準備をして行うものなのだ。隊員たちの家族のことも考えなければならない。そして現役部隊とは違って、雇用主との調整も必要になってくる」
声明はマティス長官に対し、議会に混乱の収拾と予算の採決を働きかけるよう繰り返し求めている。