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安くて簡単な射撃練習の資機材

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最近何かの文章で「子供には射撃をさせるといい。そうすればドラッグを買うお金なんかなくなるから安心だ」といった趣旨のものを読んだ。
それを読んで笑える人も少なくないだろう。あながち嘘でもないからだ。銃も弾も高価だ。射撃には他にもいろんな物が必要で、それにも金がかかる。そこで今回はお金を節約して射撃を楽しむ工夫を考えてみよう。

「LASERLYTE」

ドライファイア(射撃予習)は射撃練習の中でも効果的な方法で、かつ無料でできる。しかしちょっとつまらない。そんなときはLASERLYTEカートリッジを使うといい。
カートリッジにはリムがないので、エキストラクターで排莢されないようになっている。カートリッジを藥室に入れ、スライドを前進させる。引き金を引いて撃針がカートリッジの後ろを叩くと、赤いレーザーのドットが銃口から照射される。次弾はハンマーを起こして打つ。
このカートリッジはLASERLYTEリアクティブ・ターゲットと組み合わせると、より実践的な練習が可能になる。カートリッジは約50ドル、ターゲットは2枚で80ドルほどで、撃つとどこに弾着したかを表示するようになっている。
レーザーのドットは視認性が高く、ドアノブ、照明のスイッチ、的の用紙や光を反射するものなら的として使うことができる。シューティング・スティールのように、命中したかどうかがすぐにわかるのである。実弾を使わずにだ。

「スモール・ボア銃」

22口径弾は長らく愛されてきた弾薬だ。スモール・ボア・ライフルや拳銃は射撃の基礎を練習するにはもってこいの銃である。25ヤードの射場を確保し、小さめの的をいくつか用意すれば、それぞれの射距離を想定した射撃練習が可能だ。プローンや二ーリングなど姿勢を変えて撃つことも大事だ。これでトリガー・コントロールや呼吸など射撃の基礎を練習することができる。
それでは22口径に改造したARライフルを買って、アクセサリーも同じようにつけた方がいいかというと、それは自分の考え次第だ。
ルガーの22口径を使っている人でも、練習を積んでいればARに持ち替えても成果はあるはずだ。

「マネキン」
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インスタグラムやフェイスブックで専用のラバーダミーを撃っているのを良く見るが、もったいないように思う。高価だからだ。もちろん射撃の的専用に作られたものだから、リアルで丈夫だし、いいものであることは間違いない。だがもしそんな予算がなければ、安くていいものがある。
メイクアップの練習などに使われているマネキン・ヘッドだ。これはメイク用には数回しか使えず、ほぼ使い捨てのものだそうだ。例えばメイクアップの学校に行ってる人に声を掛ければタダで貰えるはずだ。
実際このマネキン・ヘッドは非常に丈夫で素晴らしい。
何発も撃ち込んでも壊れないし、リアルさも十分、首の下は穴が空いているので、支柱を差して立てることも簡単。ただし12番のバードショットで撃つのは止めよう。完全に壊れてしまうから。

「タダの段ボール」
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USPSAやIDPAが出している段ボール紙の的がいくらするか知っているだろうか。安いとはとても言えない値段だ。そんなときはUSPSAの的をトレースしてラミネートに写して、ウォルマートなどのスーパーに行こう。スーパーには持ち帰り自由の段ボールがたくさんあるのでもらって帰り、その段ボールを切り抜けば、タダの的が完成だ。
リアルさが足りなければ、インターネットから人物画像や銃、携帯電話などをプリントして貼ればよい。建築土木関係に知り合いがいれば、的を立てる木材などももらえるかもしれない。

「弾のコストカット」
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キャンプなどに使う紙皿なら500枚2ドルほどで変える。トランジションの練習的にちょうどいい。廃材を使って支柱をたてれば、紙皿をタッカーで止めるだけですむので簡単だ。
金銭的余裕がなければ射撃はできない。射撃が好きなら当然に弾もたくさん必要だ。ガンショーなどに行くと、リロード弾を売っているブースがある。品質は良し悪しがあるので、いいリロード弾を見つけたらまとめて購入するといい。安ければその分たくさんの弾を買って練習ができる。

「クリエイティブにいこう」

つまり、高品質の的にお金をつぎ込む必要はないということだ。代わりのもので十分練習できるのだ。他にも工業高校に的の製作を依頼した例もある。こういう学校は教育のために外部とのプロジェクトを常に探しているものだ。あくまで授業の一環なので材料費などはタダ、学校側との打ち合わせなどに手間がかかったそうだが、それでも全部を買うことに比べたら安いものだ。
射撃には金がかかるものだ。しかし工夫次第で安く練習できる。そして工夫には限界がないのである。