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ジャベリン対戦車ミサイルをジョージアに売却

f:id:mil-info:20171123010142j:plain米国は陸軍が保有するジャベリン対戦車ミサイル数百発を東ヨーロッパのジョージアへ売却する計画をしている。米国防総省ペンタゴンの発表資料によると、国務省は410発のミサイル等を約7500万ドルで売却する見積を議会に説明し了承を得た。
ジャベリンはいずれも巨大軍事企業の ロッキード・マーチン社とレイセオン社製。契約には410発のジャベリン・ミサイルに加えて発射機72基、射撃トレーナー装置10セット、演習弾70発、米政府及びコントラクターの技術指導が含まれる。同資料によると「この契約によってジョージアの防衛力が向上すれば、 ジョージアの国防と米国の安全保障の双方に有益だ」「ジャベリンのシステムはジョージアが必要な防衛力を向上させる。ジョージアがジャベリンを円滑に装備化できるよう必要な支援を行う」という。
今回のジャベリン・ミサイルは米陸軍の備蓄品から、また発射機はSDAF(特別国防調達基金)で調達された備蓄品から売却される。

ジャベリンは歩兵携行式の対戦車システムで陸軍及び海兵隊向けに開発された。戦車の通常装甲や爆発反応装甲(リアクティブ・アーマー)に対して高い効果を有し、歩兵、偵察兵、戦闘工兵に対戦車戦闘能力を付与することができる。陸軍は今年、ストライカー戦闘車に30mmガンに加えてジャベリンを装備する実験を進めている。
1991年にソビエトが崩壊して以降、米国はジョージアの独立を支持してきた。隣国の南オセチアアブハジアには数千のロシア軍が今も駐留しており、2008年には戦闘が起こっている。